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小児科

妊婦は特に注意を―伝染性紅斑(りんご病)

伝染性紅斑(りんご病)は、約5年ごとに流行する傾向があり、2024年12月頃から栃木県内ではこの感染症にかかる子どもが目立っています。2025年5月現在も、その傾向は続いています。

主に2~12歳の子どもがかかりやすいとされていますが、乳児や大人が感染することもあります。潜伏期間は5~20日間で、発症するとまず両頬(ほほ)に赤い発疹があらわれ、その後、手足や体にも広がることがあります。同時に関節痛がみられることもあります。
また、これらの特徴的な発疹が出る前に、発熱、鼻水、頭痛、吐き気、下痢などの症状が現れることもあります。

伝染性紅斑の多くは自然に回復するため、特別な治療は必要ありません。発疹は通常1週間ほどで自然に消え、関節痛がある場合には痛み止めで対処します。

登園や登校については、発疹が出ている時点ではすでに感染力が低下しており、発熱や関節痛などの体調不良がなければ登園・登校は可能です。ただし、こども家庭庁が作成した「保育所における感染症対策ガイドライン」では、医師の診断を受けたうえで、保護者が登園届を記入することが求められる場合があるとされており、多くの場合は受診が必要になります(2)。

発疹が出る7~10日前が最も感染力が高いとされており、特に妊婦が感染すると、胎児水腫や流産などのリスクがあるため注意が必要です。

  1. 厚生労働省. 伝染性紅斑. [cited 28 May 2025]  Available from: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/fifth_disease.html
  2. こども家庭庁. 保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版). [cited 28 May 2025]

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