乳児湿疹、アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症、食物アレルギーなどアレルギー診療を行っています。

アトピー性皮膚炎

 湿疹があると、皮膚のバリア機能が弱くなり、食物アレルギーなどが起こりやすくなります。
 このため、体を洗って、保湿剤を塗ること。必要であればステロイド軟膏を使っていくことが大事になります。
 ステロイド軟膏に抵抗感がある方がいらっしゃることと思います。当院でもステロイド軟膏は治療に大事な柱の1つですが、患者様と相談しながら治療法を選択していければと考えています。

気管支喘息、COPD (慢性閉塞性肺疾患)

 喘息(ぜんそく)は咳(せき)やぜーぜーといった呼吸を繰り返します。子どもでは喘息でなく繰り返す風邪である可能性や、40歳以上の大人ではタバコによって起こるCOPDの可能性も考えます。
 いったん喘息と診断できれば、内服薬や吸入薬で治療を行います。大きな発作だけでなく、走ったり笑ったりすることで出る咳も治療の対象になります。

スギ花粉症、アレルギー性鼻炎、舌下免疫療法

 はじめに、スギ花粉はメガネやマスク、ダニは掃除や防ダニ寝具カバーなど、原因物質との接触を減らすことが重要です。
 その上で、内服薬、目薬、点鼻薬を使って、症状をやわらげることができます。また、根本的な体質改善を目指したい方に、舌下免疫療法があります。舌下免疫療法は3年以上毎日薬を飲むことによって、8割前後の患者様で症状が軽くなります。

小児の食物アレルギー

 乳児湿疹がきっかけとなり、0-1歳で発症する卵、牛乳、小麦アレルギーが最も多い原因食物です。
 小学校入学前に約半数が自然に治ると言われています。しかし、完全除去から徐々に食べはじめるには慎重な判断が必要とされます。
 血液検査結果だけをみるのではなく、原因食物の種類や他のアレルギーの状況を確認しながら除去解除を目指していきます。

成人の食物アレルギー

 成人の食物アレルギーの原因として、果物・野菜、小麦、エビ・カニなどがあげられます。
 自然によくなることが少ないため、”念のため”、"心配だから"ではなく、根拠をもって除去する食物を絞っていきます。
 当院は診療所であるため、アナフィラキシーの原因検索は病歴と血液検査でわかる範囲となります。原因不明で診療が終わる可能性があることについてご理解いただければ幸いです。

【エピペン®の処方について】
蜂や食物などによって、アナフィラキシーの既往がある方やアナフィラキシーのリスクが高い方に対してエピペン®(アドレナリン自己注射薬)を処方します。エピペン®の使用期限は約1年間であり、毎年処方が必要であることにご注意ください。