睡眠中にいびきや無呼吸がみられ、朝の頭痛やだるさ、日中の眠気、居眠り運転といった症状がある方は、睡眠時無呼吸症候群かもしれません。睡眠時無呼吸症候群は、男性の約5%、女性の約4%にみられます。男性は40歳~50歳代、女性は閉経後に多いとされています(1)。
体重を減らすこと、運動をすること、上向き(仰臥位)で寝ず、横向き(側臥位)で寝ること、寝る前にお酒を飲まないことは、睡眠時無呼吸症候群の症状改善によいとされています。
医療機関での治療として、CPAP治療があります。CPAP治療とは毎晩寝るときに機械をつけることで、睡眠中の呼吸を助けます。これによって、日中の眠気、自動車事故のリスク、高血圧、生活の質などを改善することができます(2)。
問診で睡眠時無呼吸症候群の可能性がある場合、自宅で睡眠中に行う簡易検査を行います。簡易検査の結果が重症の睡眠時無呼吸症候群であった場合、簡易検査のみでCPAP治療の対象となります。簡易検査の結果が軽症~中等症であったら、入院による精密検査(ポリソムノグラフィー)を行った上でCPAP治療の対象となるか判定します。
当院では検査前の問診、簡易検査、CPAP治療を行うことができます。また、入院による精密検査を必要とする場合、検査を行うことができる病院への紹介を行います。お気軽にご相談ください。
- 一般社団法人 日本呼吸器学会. 睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS). [cited 4 Dec 2022]. Availablefrom: https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/i/i-05.html
- Kryger MH, Malhotra FA. Management of obstructive sleep apnea in adults. In: UpToDate, Post TW (Ed), UpToDate, Waltham, MA. (Accessed on Dec 4, 2022.)