それぞれの人が自分にできる範囲で健康に気を使って生活しています。その健康的な生活がどの程度、自分に利益をもたらすかを知らない人が多いのではないでしょうか。この記事では、アメリカの先生が2020年に発表した論文の結果を紹介します1)。
50歳の方が5つの生活習慣について質問されました。(質問1) バランスのよい食事をとっているか。(質問2) 運動習慣があるか。(質問3) 体型はやせすぎたり、太りすぎたりしていないか。(質問4) タバコは吸っていないか。(質問5) お酒を飲みすぎてはいないか。
健康的な生活習慣に1つ当てはまるたびに、1年半～2年間、心筋梗塞・がん・糖尿病といった病気なしで生きられる期間が長くなります。最も良い生活をしている人は、最も悪い生活をしている人よりも、7～10年間、健康に生きられると、この論文では報告しています。
実生活では、健康的な生活をしている人が病気になることもありますし、健康的ではない生活をしている人が病気にならないこともあります。しかし、どちらの生活を送っている方が、より健康に生きられる可能性が高いかが大事なのです。
病気なしで健康に過ごせるように、食事、運動、体型、お酒、タバコの5つを見直してみてはいかがでしょうか。
当院でも、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科など内科疾患について、ご相談することができます。
1) Yanping L, Josje S, Dong DW, et al. Healthy lifestyle and life expectancy free of cancer, cardiovascular disease, and type 2 diabetes: prospective cohort study. BMJ. 2020;368:l6669.
