登園中の園児に病気の疑いがあり、保護者様を通じて医療機関に検査を依頼される場合について、お願いがございます。園側にも不安があるかと思いますが、医療機関には厚生労働省のルールがあり、それを遵守しながら診療を行っております。これらをご理解いただき、適切な依頼をお願い申し上げます。
(感染症に関する検査)
インフルエンザや新型コロナウイルス感染症などの流行時に、園児が発熱した際、次の点にご配慮ください:
- 『発熱しているので医療機関で検査をしてきてください』といった依頼はご遠慮ください。
- 『発熱しているので検査が必要か医療機関で判断してもらってください』とお伝えいただけると助かります。
前者は園側が検査の必要性を判断してしまう形となりますが、後者では医療機関が適切に判断を行えます。
例えば、インフルエンザの検査は発症から48時間以内でなければ保険診療の対象外となります。このようなルールは感染症ごとに異なるため、園側で検査の必要性を判断してしまうと、実際には保険診療で検査が受けられず、保護者様が困る可能性があります。
(アレルギーに関する検査)
じんましんや湿疹(しっしん)などに関連してアレルギー検査を依頼する際も、次のようにお伝えください:
- 『医療機関でアレルギー検査をしてきてください』ではなく、
- 『医療機関で検査が必要か判断してもらってください』と依頼ください。
検査が不要な場合もあるため、適切な判断を医療機関に委ねていただければと思います。
(他院ですでに診療を受けた場合の相談)
『他院で診察を受けたが、◯◯の検査をしてもらえなかったため、別の医療機関で相談してください』といった依頼はお控えください。
保険診療では、同じ病気で複数の医療機関を受診することは『重複受診』と呼ばれ、厚生労働省や市町村、健康保険組合から避けるべき受診方法とされています。そのため、園からこのような受診を勧めることはご遠慮いただき、最初に受診した医療機関にご相談いただくようお願いいたします。
以上、ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。