現在の保険証は今年11月まで。マイナンバーカードの作成、受付で提示をお願いします。
発熱外来は上限あり、完全な事前電話受付制です。
GW休み:4月27日午後~29日、5月3~6日

内科

内科医院に定期通院すれば、がんの予防、早期発見が可能か

内科医院に定期通院しているのみでは、がんの予防、早期発見に対する取り組みは不十分である可能性があります。
高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病があり、内科医院に定期通院することが多いと考えられます。確かに、これらの生活習慣病に対する食生活の見直しや運動はがんの予防につながります。しかし、これらの取り組みだけではがんの予防は不十分であり、節酒や禁煙、B型・C型肝炎ウイルスやピロリ菌の検査・治療も重要です(1)。多くの内科医は医師側から確認してくださるものと思いますが、今までそのような機会がなければ、一度かかりつけ医に相談するとよいでしょう。

患者様からのだるさ、体重減少などの訴えや、貧血をきっかけに、がんが早期発見されることもあります。しかし、早期がんでは症状がみられないこともあります。がんの早期発見のために、市町村のがん検診(子宮、乳、大腸、肺、胃)を受けていただくことが大事です。子宮頸がん・乳がん検診は内科医院で受けられないことが多いと思われますので、女性の方は対応可能な医療機関に受診することをおすすめします。

対象者検査間隔当院で行える検査
20~ 69歳子宮頸がん検診 (頸部細胞診)2年 
40~ 74歳乳がん検診 (マンモグラフィ)2年 
45~ 75歳大腸がん検診 (便潜血)1年
50~ 80歳肺がん検診 (胸部レントゲン)1年△ (保険診療のみ)
50~ 80歳胃がん検診 (胃カメラ)2年△ (保険診療のみ)

上記、5つ以外のがんは検査の有効性や費用対効果などの面から、すべての患者様におすすめできる検査はありません。前立腺がんに対するPSA検査、他の腫瘍マーカー検査、全身を撮影するPET検査は利益・不利益のバランスを考慮した上で受けることが望まれる検査です。市町村のがん検診以外の検査は、かかりつけ医と相談の上で検討していただくことをおすすめします。

1. 国立研究開発法人国立がん研究センター. 科学的根拠に基づくがん予防. [cited 27 Aug 2023]. Availablefrom: https://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause_prevention/evidence_based.html
2. 国立研究開発法人国立がん研究センター がん対策研究所. がん検診ガイドライン. [cited 27 Aug 2023]. Availablefrom: http://canscreen.ncc.go.jp/guideline/list.html

関連記事