以前から父が患者様に対して、湯温の注意喚起を行っていました。それに伴う消費者庁の記事を見つけましたので紹介いたします(1)。
2019年、高齢者の入浴中の溺水は4,900人と報告されています。交通事故の死亡者数 3,000人前後と比較すると、注目すべき数字であることがわかります。また、入浴中の急死は、溺水の他に心疾患や脳血管障害も含まれるため、入浴関連の死亡者数はさらに多いとされています。
安全に入浴するために、以下の点に注意しましょう。
(1) 入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう。室温 18℃以上が目安です。
(2) 湯温は41℃以下、湯につかる時間は10分までを目安にしましょう。
高温で長湯をすると、意識を失い浴槽から出られなくなることがあります
(3) 浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう。
急に立ち上がると、意識を失い倒れてしまう危険性があります
(4) 食後すぐの入浴や、飲酒後、睡眠薬・精神安定剤内服後の入浴は避けましょう。
(5) 同居者がいれば、入浴前に一声かけて、意識してもらいましょう。
さらに詳しく知りたい方は、消費者庁の記事を御覧ください。
- 消費者庁. 冬季に多発する高齢者の入浴中の事故にご注意ください! -自宅の浴槽内での不慮の溺水事故が増えています-. 1-6. [cited 22 Jan 2023].Availablefrom: https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_042/assets/consumer_safety_cms204_20201119_02.pdf