日本小児科学会雑誌 2022年8月号を読んでいて、私個人の学びがあったので共有したいと思います。
チャイルドシートは後部座席に取り付けることが推奨されている製品が多いのですが、それは製品側だけの問題だと思っていました。ところが、この記事(1)によると、チャイルドシート・ジュニアシートのタイプや使用有無によらず、子どもを助手席に乗せると、車の衝突時にエアバッグが適切に展開しない場合や、エアバッグ膨張時の強い衝撃によって胸やお腹の臓器に大きなダメージを負ったり、ときに死亡することがあり、非常に危険とのことでした。
このため、以下のような対策をとることが推奨されております。
・子どもはできるだけ後部座席に乗せましょう。
・やむを得ず子どもを助手席に乗せる場合は、助手席を最大限後方まで下げ、チャイルドシートは必ず前向きに固定しましょう(2)。
また、警視庁交通局のホームページ(2)では下記のような注意喚起もされております。あわせて、ご確認いただければ幸いです。
・道路交通法第71条の3第3項に、チャイルドシートを使用しない6歳未満の幼児を乗せて、 運転してはならないことが定められています。
・6歳以上の子供であっても、体格等の事情により、シートベルトを適切に着用させることができない場合は、チャイルドシートを使用しましょう。
・子供の体格に合い、座席に確実に固定できるチャイルドシートを選びましょう。
・チャイルドシートは国の安全基準への適合が確認されたものを使用しましょう。
皆様が交通事故にあわないことが一番ですが、万が一に備えて、子どもを車にどのように乗せるか再確認いただければ幸いです。
- 日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会. Injury Alert (傷害速報) No.112 棒付きキャンディの誤飲 記載内容に関する追記・修正. 日本小児科学会雑誌 2022; 126(8): 1214.
- 警察庁交通局. 子供を守るチャイルドシート. [cited 27 Aug 2022]. Availablefrom: https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/childseat.html