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家庭医

冷え性(冷え症)・しもやけ(凍瘡)について

 冷え性やしもやけは冬に多い訴えです。冷え性は自律神経やホルモンのバランス異常によって起こり、しもやけは手足の指先の血流が悪くなるために起こります。
 最初にできることとして、手袋や靴下を含め暖かい格好をすることがあげられます。また、タバコは血管を縮めて血流を悪くすることで、冷え性やしもやけを悪化させます。禁煙をすることは簡単ではありませんが、積極的に考えていただきたいです。他に、冷え性に対してバランスのよい食事や適度な運動や食事も勧められます。

 日常生活の改善でよくならない場合、薬を使ったほうがよいかもしれません。薬局でも、冷え性やしもやけに対する市販薬が売っています。診療所や病院に受診する時間がなかなかとれない方は、市販薬を使ってみるのもよいかもしれません。

 しかし、冷え性やしもやけも医師の診察を必要とすることがあります。なかなかよくならない冷え、あたためても青白い状態が続いたり、水ぶくれや皮むけ、強い痛みを伴ったりするしもやけは、医師の診察を受けたほうがよいでしょう。甲状腺機能低下症、閉塞性動脈硬化症、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群(1, 2)などの病気が隠れていることがありますし、しもやけを放置して重症化すると手足を切断せざるをえないことがあります。
 また、診療所や病院では、冷え性に対するさまざまな種類の漢方(3)や、しもやけに対する軟膏や飲み薬を処方することができます。
 当院でも冷え性やしもやけに対するご相談が可能です。お気軽にご相談ください。

  1. 岡村麻子. 日常診療における漢方医学的アプローチ No.2 . クリニックマガジン 2020; 47(2): 30-34.
  2. 吉崎歩. 暖かくなっても治らないしもやけ. 診断と治療 2019; 107(suppl): 214-216.
  3. 松岡角英, 篠塚愛未. 聞きたい!知りたい!薬の使い分け 第21回 冷え症には漢方薬,効果のある使い分けとは? Gノート 2017; 4(5): 963-969.

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